築地移転問題について!
毎度です。
今日市場に行ったら、築地京富の直也さんに
「ブログ、たまに見ているよ!うちのボウズは毎日見ているみたいだけど」と、
嬉しい言葉!!!!!!!!
というのも、この直也さん、「オレは、パソコンとか苦手なんだよ」と言って、
僕が一番頼りにしている、兄貴分のような存在なのに、
このブログを見ようとしてくれなかったんです~~~~涙
そんな直也さんとか、築地関係者の方達から聞いた話と、新聞等の文章で知りえた、
僕なりの考えを、今日は書こうと思います。
まず、築地市場とは水産物では、世界一の取引高を誇る市場です。
しかし、設備の点では先進国ではあり得ないほど、劣っています。
老朽化というのもありますが、空調などの設備がなく、温度管理がされておらず、
一般の人までも、市場内に立ち入りが自由なんて、衛生上非常に危険です。
レイアウト的にも、平屋建てで非常に狭く、混んでいる時間帯は歩くのも大変です。
また、
鉄道が乗り入れていた頃のままの配置の為、
車中心の流通にも対応しておらず、混んでいる時間帯は、大渋滞です。
また、アスベストが残っていて、未だに処理中という問題もあります。
では何故、移転に反対する人がいるのか?
まず、資金力の問題があります。
移転に伴う、設備投資や場所代は、それぞれの仲卸業者に負担が掛かります。
小さな店は、資金力不足で潰れるしか無い!というのが現実で、
大きな資本力のある店が、移転する事が出来るというシステムのようです。
冷蔵庫(人が入れるような大型の物)を1つ設置する費用だけでも、
一千万近く掛かると聞きました。
その負担は、移転後の商品に上乗せされるのでしょう。
他にも、実際に築地で仕入をする、僕の立場からの考えです。
もちろん例外は沢山あり(取り扱い高が多い、高級鮪屋さんなど)
異論があるとは思いますが、市場を歩いて感じたままを書きます。
大きな店とは、そこら辺にあるスーパーのような存在で、安い魚を大量に扱う店で、
小さな店にこそ、高くても良いお魚を、コストパフォーマンスに優れた魚を、
というニーズに応えていると、僕は感じています。
仕入れ値に、何パーセントかの手数料をのせて、利益を得るという仕組みでは、
大量に取引してくれるお客を持っている店ほど、利益が多いということになります。
大量に仕入をするお客とは当然、大手の飲食チェーンや、大手量販店になると思います。
ですから、そういう大手の顧客に合わせての品揃えになると思います。
つまり、移転は量販店等の要請に応えるというのが目的で、僕ら小さな個人店等が、
今までのように、仕入が出来るのか、大いに疑問です。
そもそも、本当に良い魚なんて、全体から見たら流通量はとても少ないのです。
続いて、場外市場が移転に含まれていない、という問題があります。
僕が仕入をしているかつお節屋さんも、場外にあるのですが、
移転が決まっても、築地に残って商売を続けるそうで、人の流れが変わり、
売上が減ってもしょうがない、との事でした。
そして、これが最大の問題ですが、移転先の豊洲の予定地が、
汚染された土地だという事です。
ここは、東京ガスの工場跡地で、石炭から都市ガスを作っていたそうです。
まだ東京都が調査中のようですが、大量の発ガン性物質等が検出されています。
詳しい事は資料を読んでも、僕は専門家ではありませんので、判りませんが、
特に最近、食の安全を裏切る事件が発覚しています。
僕ら、板前の一番大事な事は、安全な食材を提供する事で、
いくら、衛生面に気を付けていても、仕入れる前から汚染されていたのでは、
どうしようもありません。
それを防ぐには、安全だと信頼している仕入先から仕入れるしかありません。
いくら、基準値の何万倍とか、0.01ミリグラム・パーリットルとか言われても、
目に見えない恐怖というものがあり、客商売では一番怖いです。
実際に、今年の松茸の仕入は、国産品のみにしています。
僕は、大多数の中国の方には、申し訳ないと思っていますし、
中国産の品質が悪いとは思っておらず、、コストパフォーマンスの面では、
むしろかなわないと思いますし、優れていると思います。
でも、使えないのです。
実際問題として、小さく切った松茸が少しだったりして、お客さんは不満かも知れません。
仕入先のつま長さんにも、そしてうちの店にとっても、経済的に負担を掛けています。
でも、使えないのです。
お客さんが、到底信頼出来ない中国産の食材を、求めていないと考えているからです。
(乳児のミルクが危険だなんて、中国の方でも信じられないですよね。)
いくら安全対策をしたとしても、
中国産の食材と同じ様に、汚染されていると聞いた土地で仕入れた食材を、
求める人っているのでしょうか?
安全と言われても、信頼性が100パーセントなんて有り得ないのでは?
と疑問が残っていたら、
そんな市場で仕入をする事が、僕ら飲食店に何のメリットもありません。
世界一の築地市場が、
移転により、おのずと衰退していくと思います。
「うちは、豊洲の市場から仕入れておりません!!」
こんなキャッチフレーズが、店の"ウリ"になったら、築地で働いている人はどうなるのでしょう?
移転しても、
その土地で働かないと生活できない人たちが、反対するのは当たり前だと思います。
築地で仕入れて、沢山の築地の人たちに、商売を支えて頂いている、
僕ですから、偏見が多々あると思います。
本当の事が、全然判っていないのかも知れません。
でも、
直也さんや、築地で僕を可愛がって下さっている人達への、応援の気持ちで、
今日は、"まじめ"に書きました。
写真も無く、つたない文章でダラダラとすみません。
お客さんにも、よく質問される事なので、これからもこの問題を書いていきたいと、
思います。
それでは、ご来店有難うございました。
毎度ありっ!!!!!


